新入社員が思う相続とは
はじめまして。
所沢駅から徒歩5分という立地のシン中央会計とご縁があり、
昨年11月に入社いたしました資産税部アシスタントのKです。
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相続税のことを何も知らないまま、この世界に飛び込んでから約半年ほどが経ちました。
右も左もわからない状態からのスタートでしたが、優しい部署の方々に助けられながら、
少しずつ業務にも慣れ、日々新しい発見と学びの中で過ごしています。
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業務を通して、私が思う「相続」とは、ただ財産を受け継ぐことではなく、
亡くなった方の「心」や「想い」を次の世代へと受け継ぐこと。
それは、まるで人生のバトンを受け取るようなものと感じております。
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また、財産はその人の生きた証であり、頑張って生きた人生そのものだと感じています。
そのような思いを抱きながら、どのような人生を送られてきたのだろうかと
尊敬の気持ちを持ちつつ、真摯に業務にあたっています。
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相続税申告のアシスタントをしていて特に印象深い出来事がございました。
初めて被相続人様の大切な遺言書の付言を拝見した時に、その深い想いに触れて胸が熱くなり、
更に高齢の両親のことが重なって見え思わず目に涙がにじんだのを今でも忘れられません。
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アシスタントのお仕事を通して、
そうした深い想いに触れられることは、私にとって大きな学びであり、何よりも尊い経験です。
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改めてですが、遺言書には「付言(ふげん)」と呼ばれる自由記載欄があります。
これは法律で定められた「遺言事項」ではなく、法的な拘束力はありませんが、亡くなられた方が
ご家族や大切な人へ自由に思いを綴ることができる、
とても心のこもった人の心に静かに届くメッセージの場です。
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付言には、財産の分け方の「理由・背景・想い」
そして、ご家族への感謝の言葉や心からのねぎらい、
生前には伝えられなかった「ありがとう」といった想いが込められていることもあり、
まさに人生の集大成としての「最後の愛情表現」だとも私は感じます。
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そして、遺言書を通して、遺言を残すことの必要性や、
生前からしっかり準備をする「生前対策」の重要さを実感しております。
こうした準備があることで、法的な安心と受け継ぐご家族が安心して将来を迎えられるだけでなく、
その財産を持っていた故人の想いを受け継いでいくバトンのような役割を果たしているとも感じます。
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私の父は、私がこのような仕事に携わった関係もあり、
ささやかな暮らしの家庭ではございますが、それでもしっかりと整理をし、
生前対策として遺言書を残しておきたいと考えるようになりました。
この仕事を通して、自分自身の家族も改めて考える機会となりました。
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相続人の皆さまが、穏やかな気持ちで人生を歩まれ、それぞれの幸せを築いていかれることを、
心より願っております。
私自身も、大切な場面にきちんと向き合えるよう、正確さと丁寧さを大切にしながら、
日々勉強を重ね、一日一日を大切に努めてまいります。
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